金継ぎ(きんつぎ)ってご存じですか?
みなさんは大切にしていた茶碗や器が割れてしまった時はどうされていますか?
思い出深いお茶碗や高価な器が割れると、かなりショックですよね。
でも日本には、割れた器を修繕させる金継ぎと言う技術が室町時代からあるのをご存じでしたか?
簡単に言うと、割れた器を漆(うるし)で接着させ、金粉や銀粉で美しくデコレーションする技法です。
修繕された器を見ると、割れたところが初めからデザインされた模様に見え、器に新たな命が吹き込まれた感覚になります。
また、壊れても捨てないところがサステイナブルで素晴らしくないですか?
ここ美山でも金継ぎを体験できます。
さて、ここ美山にも金継ぎを教えている清水愛先生と言うプロの金継ぎ職人がいらっしゃいます。
愛先生はurujyu(ウルジュ)というブランド名で漆の文化を発信しておられ、アメリカなど海外にも飛び回ることもあったそうです。
お子さまが生まれてからは教室運営に専念しておられますが、通販など家庭と仕事を両立する新しい仕事のスタイルが評価され、「京都女性起業家賞」で特別賞を受賞!地元のみならず、コロナ前は外国人の観光客も多く訪問してらしたそうです。
金継ぎ体験、金継ぎ商品販売、urujyu(ウルジュ)のホームページはこちら
金継ぎ体験スタート!
筆者は、そんな輝かしい経歴を持つ愛先生から直接指導してもらえる初心者コース(所要時間2時間)を受けてきました。
体験場所は、漆の苗木に囲まれた古民家を改築したアトリエ。
ゆったりとした時間が流れていて雰囲気は抜群。
簡単な説明を受けてから体験スタート。
器は既に用意してあります。
ひとつ一つの工程を愛先生がゆっくりと、やさしく説明してくれるのでとっても安心。
“上手ですねぇ〜”とほめ殺しされ調子に乗りつつ気分良く作業が進みます。
集中している時の静けさも心地よく、あっという間に2時間が経ち完成!
初心者コースなのでそれほど難しくもなく、達成感と満足感がありました。
修繕した器はお土産に持ち帰ることができます。
次回は壊れた器を持って行きもう少しレベルの高いことにチャレンジしてみようと思いました。
そんな金継ぎ体験ですが、体験以外には漆や金継ぎの歴史、漆の性質等の説明なども含まれていて11,000円(税込)となります。