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THYMEのある集落のフットパスマップが完成
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THYMEのある集落のフットパスマップが完成

2022/03/13 ・ ブログ

美山町にはかやぶきの里として有名な北村をはじめ由良川とその支流沿いに57の集落がありますが、そのうちのひとつ、美山町のほぼ中心に位置する長谷(「ながたに」といいます)にTHYMEがあります。
長い谷、の文字通り、由良川沿いに端から端までは2KMほどもある細長い集落。集落には2つの寺があり、八百万の神々を祀る祠や神社もたくさん、そして、この地に暮らし、村づくりをしてきた先人の努力や暮らしぶりのこん跡をそこここで発見することもできます。
このたび、集落の役員の方や編集委員の方のご努力で長谷散策のガイドとなるフットパスマップ「歴史街道ながたに散策」が完成しました!!THYMEも掲載していただいたので、そのご紹介をぜひ。

地図面

細長い集落なので、地図面はA4x4ページで全集落がおさまってます。
可愛いイラストは、生まれも育ちも長谷集落のTTさん。
先日、近くのカフェ、美山エビスウッズガーデンで開催された彼女の個展では、繊細かつハイセンスなタッチの小品がいくつも並び、ほっこりした空間に癒されました。
このマップ上の各スポットのイラスト、ホントに写真よりもその様子を表しているなーとほれぼれします。

文字面

文字面の情報にも興味津々!
なんと江戸時代にはこの集落には2つの村が混在していたそうです。
区画で区切られていたのではなく、日蓮宗蓮華寺の檀家集団の村である棚田村と臨済宗泉龍寺の檀家集団の村である澤田村が一つの地域に混在していたとのこと。
なので、それぞれの村に属する神社も地域内で混在しています。マップ上で、この神社はどちらの村だった?を確認するのも楽しみです。
そのほか、土地の形状や時代によってさまざまな「顔」を持った石垣のことや、いたるところにある茶の木のこと、明治時代にはマンガン鉱があったことまで、集落の歴史のさまざまな物語を想像するとちょっとワクワクします。

表紙面

表紙面の写真は、編集委員の皆さんや、近隣の集落にお住まいのセミプロ写真家のS氏が撮影してくれた長谷八景。
移住者であるTHYMEオーナーとしては、山々の美しい稜線が田んぼの水鏡にきれいに映っている一番下の写真が超お気に入りですが、季節ごとに表情を変える長谷の情景を組み合わせた良い表紙だなぁと思います。
そして青空を泳ぐ、こいのぼりの写真。マップ上にも解説がありますが、長谷では、毎年4月からゴールデンウィークまで36基ものこいのぼりが掲揚されます。桜と青空をバックに泳ぐこいのぼりは壮観です。

裏表紙

裏表紙には歳時記の下に、宿泊処とお土産のご案内。長年地元の民宿として多くの方を受け入れている民宿みやまさんに並んでTHYMEも掲載していただきました。民宿みやまさんは「たのし」というどぶろくも製造されていて、先日「全国どぶろくコンテスト優秀賞」を受賞されたそうですよ。ここだけの話、口当たりもよくてイチオシのどぶろくと思います。
美山ナンバーワンの猟師さんも長谷在住で猪肉を販売していらっしゃいます。良質の猪肉は他のどのお肉よりも美味。今年はあまりいただけませんでしたが、来冬はいただきたいなぁ・・・

以上、出来立てほやほやの「歴史街道ながたに散策」フットマップのご紹介をさせていただきました。
THYMEご宿泊の際には、このマップを手にぜひ周辺の散策を楽しんでください。ご宿泊の方には一部お渡しいたします。

<補足>
なお、この記事をアップする際に改めてこのマップ上の情報となる長谷の歴史が記されている長谷区史(いまから30年近く前に作成されたもの)を見ていましたら、あとがきで新たな発見が。当初、長谷区史をとりまとめる中心となっていたのは、THYMEの元のオーナーのT氏だったとのこと。T氏は地史に造詣が深く区史の編纂について緻密な構想をもっておられたとの記述がありました(T氏は完成を見ずに急逝されたそうです)。今回、現在のTHYMEオーナーの私もマップ作成の編集委員として少しかかわらせていただいたのですが、この地に住まわれていた方の思いを引き継いで次の時代への橋渡しのお手伝いを少しでもさせていただけるとよいな、と気持ちを新たにした次第です。

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